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柳沢峠 (そこに山があるから) (2003-05-03)

  

武蔵野市から柳沢峠を越えて甲府市へ

今日は吉岡と二人で武蔵野市から甲府市まで走る。 当初、甲州街道を走る計画だったが、なぜか青梅市→奥多摩町→塩山市という柳沢峠越えのコースになったのだ。 初日が往路、二日目は観光、三日目に復路という二泊三日の計画である。 柳沢峠の距離および勾配は下の通り。

向き 水平距離 標高差 平均勾配
奥多摩町側(丹波山村役場前信号〜柳沢峠) 18.5km 842m 4.5%

ギアをどうするかが課題だったが、結局チェーンリングを32T、スプロケットを11-16,18,21,24Tにした。 当初は15Tを外し28Tを付けるつもりだったが、チェーンの長さを間違えて24Tまでしか付けられなかったのだ。 新しいチェーンに付け直して28Tを付けるという手もあったが、甘えたギア比にはしたくないという思いもありそのままにした。

防寒対策でも悩んだ。 奥多摩湖までなら寒くはないと思うが、柳沢峠は標高1472mなので、レッグウォーマーが必要かも知れないと。

集合場所にて

結局、レッグウォーマーは持たず、ウィンドブレーカーを詰め込んで集合場所に向かう。

セブンイレブン(武蔵野市) 原田と1号車画像を拡大する
セブンイレブン(武蔵野市) 原田と1号車


セブンイレブン(武蔵野市) 吉岡と愛車画像を拡大する
セブンイレブン(武蔵野市) 吉岡と愛車

吉岡と本日の走行プランについて相談する。 相談の結果、奥多摩湖まで57kmを低強度無休で走り、休息したのち丹波山村役場前信号までを同じように低強度無休で走るという体力温存作戦に決まった。 奥多摩湖までの目標タイムは3時間30分とする。

いざ出発

いよいよ出発だ。 西東京市方面へ向かい青梅街道に入り、心拍数が150を越えないようにしながらひたすら走る。 走りはじめてから15分〜20分経過したあたりで心拍数が上昇しやすくなる。 これはいつものことで、しばらくすればまた落ち着くのがわかっているのであまり気にせず心拍数が150を越えないことにだけ注意して走る。 ある程度走ったところで、車が多くなり軽い渋滞のようになってきたが、ゴールデンウイークだから仕方のないことだろう。

なお、前回の青梅市新町までの走行タイムは、前半低強度、後半高強度で1時間19分だった。 今回はその記録を更新しなくては。 現在の距離とタイムを見る限り短縮は達成できそうである。 そんなことを考えながら走っていると、ようやく『洋服の青山』の看板が見えてくる。 これが見えれば青梅市新町(のおもちゃのロンドン)までもうあとわずかだ。

『おもちゃのロンドン』を発見。 しかし、記録更新は微妙なところだ。 結果は、1時間17分、心拍数は平均142で最高161である。 わずか2分の短縮だが、渋滞していたことと低強度を維持していたこともあり、とりあえず満足することにする。 後は、奥多摩湖まで3時間30分を切ることに集中しなくては。 なお、武蔵野市・青梅市新町間の心拍数分布は次の通り。

心拍域 時間
〜 130 6分15秒
131 〜 150 1時間2分45秒
151 〜 160 8分15秒
161 〜 170 30秒

しばらく走ったところでトイレ休憩が必要となったため、不本意ながら停止する。 休憩を終えて再出発し、しばらく走ったところで渋滞の原因が判明する。 祭りのため青梅街道が通行止めになっているのだ。 吉野街道に迂回し、古里を目指す。 吉野街道は走り慣れていてペース配分しやすいこともあり、難なく古里に到着した。 ここで吉岡の用事により12分停止することに。 ここまでトータルで32分の停止である。

奥多摩湖到着

古里から先は、だんだんと勾配がキツくなる。 丹波山村役場前信号までは体力温存の計画だが、どう走っても心肺と筋肉に負担がかかってしまう。

奥多摩湖(奥多摩町) 吉岡家へのお土産をヘルメットに吊るして画像を拡大する
奥多摩湖(奥多摩町) 吉岡家へのお土産をヘルメットに吊るして

そのまま走り奥多摩湖に到着、タイムは3時間34分だ。 必要のなかった32分の停止を除けば目標の3時間30分は切れた計算になる。 次回は低強度無休で3時間を目指すことにする。

奥多摩湖(奥多摩町) 燃えている吉岡画像を拡大する
奥多摩湖(奥多摩町) 燃えている吉岡

奥多摩湖で昼食と買物を済ませ、丹波山村役場前信号へ向けて出発する。 丹波山村役場前信号までは思ったよりも勾配がキツい。 50分後、丹波山村役場前信号に到着、奥多摩湖からの距離が16.7kmで平均速度は19.8km/hである。

ヒルクライム

いよいよメインイベントの柳沢峠攻めである。 ここで柳沢峠攻略のための作戦を練る。 柳沢峠までの18.5kmの目標タイムは1時間30分とする。 従って平均速度が12.4km/h以上で登らなければならない。

では、いざスタート。 目標平均速度が決まったのでそれを目標に走り、普段やらないダンシングもやってみる。 走りはじめてから9分の2.1km地点で脚が回らなくなり、呼吸も激しくなってきたが、心拍数はそれほど高くなっていない。 ここまでの9分の平均心拍数は165であり、自分の最大心拍数が202であることから考えるとこの数値は中強度の下限付近だろう。 呼吸が激しくなっている原因は心肺への負担ではなく乳酸の分解に酸素が必要とされているためだと思われる。 特に大腿部の疲労が激しいように感じる。 普段のトレーニングは平地が中心であるため下腿の乳酸耐性や乳酸分解能力は向上しているが、大腿はまるで強くなっていない。 ダンシングをしようものなら数十秒で大腿部に乳酸が蓄積され筋肉が動かなくなってしまう。 『今後はヒルクライムもトレーニングメニューに入れ、ダンシングもして大腿筋を強化しなくては』なんてことを考えながら走る。

1時間10分の12.8km地点で吉岡から『休んだほうがいい』とのアドバイスがあったので一緒に休憩することに。 自分では自分の姿は見えないがヤバく見えたのだろうか? 夕方になり気温も下がってきたのでウィンドブレーカーを着る。 ここで28分停止したが、心拍数は176だったものが120まで回復しただけだ。 平日のトレーニングでエルゴメーターを使用して目標心拍数150で50分運動した直後もそうだ。 心拍数が110までは2分で回復するが、そこから100まで回復させるには4分かかる。 いわゆる『リカバリー』の能力が低いのだろうが、これはどうやって強化すれば良いのだろうか?

ゴール

あと6.5kmも走らなければならないが、引き返すわけにはいかないのでとにかく登る。 しかし、脚が回らない。 14.5km地点でとうとう脚をついてしまう。

柳沢峠(塩山市) 原田のゴール画像を拡大する
柳沢峠(塩山市) 原田のゴール

2時間34分、平均速度が6.9km/hでゴール。 最後の4.0kmの区間は100mおきに停止して脚を休めるということの繰り返しだった。 押しはしなかったが、無休で登るという目標は達成できなかった。

柳沢峠(塩山市) 天気が良ければ富士山が見えたのに画像を拡大する
柳沢峠(塩山市) 天気が良ければ富士山が見えたのに

せっかく柳沢峠まで来たのでまずは記念撮影。

茶屋にて

標高が高いだけあってとにかく寒い。 ウィンドブレーカーを持ってこなかったら、座り込んで泣きだしてしまったかもしれないほど。 暖かいものを食べないと体がもたないので茶屋に入り "たぬきそば" を注文する。 吉岡の奥さんが用意してくれていたおにぎりも食べる。

柳沢峠(塩山市) ソフク画像を拡大する
柳沢峠(塩山市) ソフク

暖かくなってきたのでソフクリも注文する。

満腹になったところで今回のヒルクライムについての反省だ。 目標平均速度を12.4km/hとしたためオーバーペースとなり後半は疲労がたまって脚が回らなかった。

そもそも速度を目安にしたことが間違いで、心拍数を目標にすべきであった。 二日後の復路では目標心拍数を決めて走り、無休で登りたい。

  

下りは楽しいが

甲府市へ向けて出発、ここから塩山市街までは一気に下る。 標高1500mから500mまで下がったため耳が痛い。 しかし、耳よりも勾配が気になる、二日後にこれを登るのかと思うと。

  

甲府市着

柳沢峠を出発してから2時間10分後に甲府市(の隣の昭和町)に到着した。 吉岡の実家で入浴&食事をいただいたところで残りエネルギーゼロ。 先に休ませてもらう。

 
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